もしも、RPGで会計不正が行われていたら

こんにちは、みなさん! 聖武です。

みなさんはRPGをプレイしたことがありますか?
「L-エンタメ小説」のファンであれば、
プレイをしたことがある人も多いのではないでしょうか?
 
私もRPGが大好きです。
中学生の頃、超人気RPGの新作発売が夏休みと重なったこともあり、
宿題もやらずに没頭していました。

そんなRPG世界での冒険と切っても切り離せないのが、お金です。

お金がなければ、強い武器も冒険を進めるために有利な道具も、
手に入れることが出来ません。

ということは、RPG界でも会計不正が起きる可能性がありそうですね。
『会計探偵リョウ・ホームズ』(著:Rootport/KADOKAWA)
のリョウような存在がRPG界でも必要そうですね。

(著者のRootportさんへのインタビューもコラムで紹介しているので、そちらもチェックしてくださいね。)

誰か、RPG界と現世を行き来している人いないかな~、
いたらRPG界での会計不正事件に突っ込んで行ってもらうんだけどな~、
と思っていたら、このコラムでたまに登場するスラ太郎がいることを思い出しました。

ということで、ここからは体当たりスライム芸人としておなじみのスラ太郎が、
RPG界で起きている不正に、会計知識を使って立ち向かっていくようです。

スラ太郎に、会計の知識なんてあったかな? という疑問もありますが、
彼の奮闘を覗いてみましょう。



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会計探偵スラ・太郎
~勇者あかさたな~

俺の名前は、スラ太郎。
RPG界で誰もが知っている、最初らへんに遭遇するモンスター、スライムだ。

スライムは、ただのモンスターじゃない。
グッズになったり、ゲームの主人公になったり、アニメになったりと活躍の幅が広い。

実は、会計探偵をしているスライムもいる。

何を隠そうこの俺スラ太郎が、会計探偵として活動しているんだ。

ちょうど日本では、『会計探偵リョウ・ホームズ』が発売された頃だと思う。
これも何かの縁だよな。

今回は特別に、俺様の活躍ぶりを見せつけてやろうじゃないか。
事件のお勘定をしてやるぜ!

スラ太郎よ、とあるパーティーの会計不正を暴くのだ

これはちょうど1ヶ月前、スラ子という女性から依頼された事件だ。

スラ子は『もう少しでラスボス洞窟』というダンジョンで活動をしている。
スライムではなかなか骨のあるやつだ。

スラ子によると、
昨日この洞窟を訪れた勇者「あかさたな」というやつのパーティーが、
明らかにおかしいとのことだった。

あかさたながどんな不正をしているのかはまだ分からない。

名前からして、何も考えずに適当につけたようなので、
このゲームを10回くらいはやっている勇者なのだろう。

やつらの不正を暴くために、
パーティーが全滅した時にモンスターが閲覧できる、
パーティーのあらゆるデータが載っている「勇者の記録」というものを、
見せてもらうことにした。

え? そんなものがあるのかって? ここは何でもありない世界だぜ! 

スラ太郎の推理

まず、俺が注目したのはパーティーの装備だ。
装備を見れば、どんなパーティーなのか。そしてリーダーである勇者の性格がわかる。


犯人勇者だな!

パーティーメンバーの名前が適当すぎる。
白魔道士がおばさんって完全に深夜のテンションだろ。

名前だけではなく、装備にも注目してみた。

勇者だけ強そうな武器を持っているが、他の人の装備は残念な感じだ。
「そこらへんのぼう」、「そこらへんのローブ」、そして「はっぱ」。
はっぱって、完全に舐めた装備だ。

しかし、これだけでは「禁止プレイ」で冒険を進めた可能性がある。
禁止プレイとは、ある一定の行動の制限を加えてプレイするゲーム方法だ。

名前のテキトー感から察するに、その線もある。
パーティーの装備をわざとしょぼくして、冒険に挑んでいる可能性がある。

そういう場合のことも考えて、
念のためこのダンジョンに来る前のパーティーの状況を確認することにする。

以前から勇者以外がしょぼい装備であれば、
このデータは禁止プレイをしている故のデータになるだろう。


犯人勇者こいつだ。

ということで、俺の天才的な推理によって、
勇者が不正をしている可能性があることがわかった。

しかし、まだこれだけでは証拠は不十分だ。摘発するのは難しい。

推理という電卓をさらに叩く必要があるようだ。

スラ太郎よ、単式簿記を使って推理するのだ

会計探偵スラ太郎なので、ここからは会計の知識を使って推理をする。

先ほど登場した「勇者の記録」には、パーティーのお金の流れが、
単式簿記と複式簿記の2種類の方法で書かれている。

俺様がまず注目したのは、単式簿記の記録だ。


単式簿記とは、
こんな感じでお小遣い帳の記録するようなものだと思ってもらえれば良いだろう。

これを使って、勇者の不正を推理してみよう。


……。
あれ? 思っていたのと違う。
単式ってこんなややこやしいの? 推理出来ないじゃん。

落ち着けスラ太郎。何か見落としているはずだ。
ということで、一度勇者が「使った」お金だけに注目してみよう。


勇者あかさたなが犯人……な気はする。それにしてもこの勇者弱すぎる……。

スラ太郎、『会計探偵リョウ・ホームズ』を読む

このままでは、不正を暴くことが出来ない。
会計探偵として廃業の危機だ。

くそ~こうなったら……。


念のため会計学のことをわかりやすく解説している、
『会計探偵リョウ・ホームズ』を読むことにした。

念のためだ。

ふむふむ…。なるほど。リョウカッコいい。リョウカッコいいよ〜。

リョウ可愛いところもあるな。

あれ? この俺様がリョウ・ホームズに萌えているだと!?



さて、推理を再開しよう。

複式簿記の方がお金の流れがわかりやすいとのことがそれなりにわかったので、
そちらから攻めることにしよう。それがこちら!


だいぶわかりやすくなったと思う。装備にも注目してみよう。


先ほどの単式簿記では、
「そうびをうる」について、売った装備の全額しかわからなかったが、
複式にすると細分化されて、何が売られたかがわかりやすくなる。

当然、「そうびをかう」にも同じことが言える。

複式簿記では、売った装備と買った装備をきれいに分けることができて、
売って手に入れた額と買って使った額を比較することができる。

どうやら、勇者は自分の装備を揃えたかったようだ。

この装備を揃えるにはお金が必要。
だから、パーティーの装備を売って自分の装備に全部のお金を使った、
ということがわかる。

こんな野郎に、世界を救うことなんて無理だ。

このように、複式簿記形式の表示に切り替えると、
全てのお金の動きが、しっかり! くっきり! はっきり! とわかるのだ。

それにしても『会計探偵リョウ・ホームズ』万能だ。
楽しく会計学が学べてリョウに萌えることが出来る。最高じゃないか。

次の事件も待っているぜ。

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いかがでしたか? 
スラ太郎がリョウ・ホームズを激しく熟読していましたね。

「L-エンタメ小説」の新作は、会計学の基礎的な部分を楽しく学べるだけではなく、
推理小説ものとしても存分に楽しめる作品となっています。

推理小説好きにも是非読んでほしい1冊です。

引き続き、「L-エンタメ小説」に注目していきましょう。

お楽しみはこれからだ!



聖武(ひじり・たけし)

競馬と野球と美女が大好きで仕方がない、陽気なおじさん。
独身。元電気機器メーカー勤務。現在は自称“さすらいのエンタメおじさんライター”として活動している。熱狂的な声優ファンで、応援している声優さんのライブがある時は、いかなる手を使ってでも参加する。
twiterアカウント @hijiri_1224


ライター 聖武

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